Interview社員紹介

新しい価値を生み出す研究の最先端に
楽しみながら取り組んでいく

Ryoko N.

Ryoko N.

研究
お米総合研究所 機能性素材研究チーム

Ryoko N.

研究
お米総合研究所 機能性素材研究チーム

お米総合研究所 機能性素材研究チーム 2018年入社
材料科学専攻(修士)。もともとはドラッグデリバリーシステムに興味があったが、他の米菓メーカーが行った学内セミナーに参加し、米菓にも興味を持つように。亀田製菓の説明会に参加し、新しい領域への広がりを感じたことに惹かれる。最終面接で新領域の研究に携われることを知り、入社を決める。
※所属は2023年3月現在

専攻外のチャレンジは
難しさよりワクワクが大きかった

入社以来、米タンパク質加水分解物(米ペプチド)の研究をしています。修士課程ではタンパク質の構造体を研究対象としていたので、食品会社である亀田製菓に入社を決めた時には驚かれました。入社して最初の業務は、ラボから工場へ量産に載せるまでの製造プロセスの検討。ラボと製造工程を模したミニ工場で条件を見直し、そこでの試作がうまくいけばOEM先で大規模な試作をしました。企業と大学の違いを痛感することもありましたが、「こんな視点もあるんだ!」というワクワクの方が大きかったですね。
2年目以降からは、主に大学との共同研究の計画や、臨床研究の設計を行っています。米ペプチドの研究は遠方の大学との共同研究が多いので、物理的な距離が心の距離にならないように、綿密なコミュニケーションを心がけています。現在、さまざまな由来のペプチドが研究されていますが、私たちの研究対象である米由来のペプチドは、まだまだ珍しい存在です。ちょうど「研究のその先」が見え始めている時期で、亀田製菓がお届けできる価値がまた一つ増えると思うと、その日が来るのが待ち遠しいです。

新しい素材へ
社内からも熱い期待

私の中でチャレンジングだったことは、2年目の終わりに社内のボランティアを募って、ムードフードの臨床試験を行ったことです。当時はまだ、社内でも精神領域の臨床試験の経験がなかったものの、「やるべきだ!」と感じ社内に提案して始まりました。全社で参加を募り、約50人の方に参加いただきました。期間は4週間で毎朝1回、試験食を飲んでもらって気分などを評価していただきました。試験の結果はポジティブなもので、大規模臨床試験の実施を後押ししてくれました。研究協力者の先生方と結果に基づいたディスカッションができ、以降の臨床試験の設計をよりよいものにできました。
その後、社内の研究発表会で試験結果の発表を行った際は、まだ米ペプチドの研究について知らない方も多い中、営業など他部署から応援の声や新素材への期待の声をいただき、嬉しかったです。研究結果をいろんな人に知ってもらうのはとても大切だと感じました。

たくさんの協力者とともに
“健康”と“しあわせ”に繋がる研究を

企業には、大学や研究所の先生方の研究成果を社会実装してたくさんの人に届ける役割があると思っています。研究協力者のそれぞれが異なる意見を持つ中で、簡単には合意形成ができないことも。しかし、それが共同研究の醍醐味だと思っています。異なる視点からの意見は、新しい気付きを与えてくれるからです。一方で、企業研究員にはビジネス的な視点で研究を見る力も必要。“研究者”と“企業人”の両方の視点で、協力者とよりよい価値を提供するための考え方や研究の進め方を上司から学んでいます。
また、最近は新たな研究テーマの立案にも携わっています。今、関心があるのは、食品が長い時間をかけて私たちに与えるよい影響を見つける研究です。「機能性表示食品」や「特定保健用食品」の枠組みで食品の研究をしていると、どうしても薬のように“効く・効かない”に焦点があたってしまいがち。視点を変えて、亀田製菓の「いつも、“しあわせ”のそばに。」というスローガンのように、身近な食品でずっと先の未来の自分によい影響を与えられたら、毎日の食事にまた別の楽しみが加わると思います。

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